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  • 執筆者の写真田中

高校生の頃から専門書や論文を読むと良い理由

更新日:2023年12月1日


私たちの

総合型選抜対策の塾では、

生徒には、必ず志望する学科に関する

専門書や論文を読んでもらうようにしています。


その理由を端的に言うと、

総合型選抜(推薦・AO)入試の場合、

志望理由書に大学で学びたい事(計画)を

書かなくてはならないからです。


大学のパンフレットやシラバスで

授業の名前やそこで扱うジャンルなどを

知ることはできますが、

実際にどんな内容を学ぶかまでは

パンフレットやシラバスには書かれていません。


なので、志望理由書の内容を具体的に書くには、

行きたい大学に在籍する教授の本や、

受けたい授業、研究したい学問領域の専門書や

論文を読む必要性が生じるわけです。


そうした背景もあり、塾では専門書や論文を

生徒と一緒に探し、比較的読みやすいものなどを

読んでもらっているのですが、

このプロセスは総合型選抜(推薦・AO)入試を

利用する全ての生徒に経験してもらいたいと思っています。

今回は、その理由や効果について。



日本の大学は、欧米とは異なり、

大学入学時に学部を決めなくてはなりません。


高校時代までに学んだ5教科7科目は、

大学で学ぶのに必要な基礎学力を養成することは

できますが、大学で学ぶ内容を知ることまではできません。


海外であれば、リベラルアーツの思想があり、

大学入学後の1・2年の間に様々な学問領域に触れて、3年から専攻を決めることができますが、

日本ではそうはいきません。


本来、学部入試の制度を採るのであれば、

高校の頃に学問領域について知る機会を

もっと作るべきだと思いますが、

現状の制度では、頑張って自分で調べるしかありません。


しかし、この自分の興味分野を調べる

という行為が高校生には意外と難しい。


これまでも高校や塾で生徒を見てきましたが

「興味のある本を図書館で探してきてください」

というお題をこなせない生徒が多くいます。


どうも、本を探すという行為に不慣れ、

かつ、記述用語で書かれた専門的な内容ということでうまく調べられなくなってしまうようです。


そうした生徒には、

周囲の人間が読みやすいものを一緒に探したり、

読んだ内容について話を聞いたり、

といったサポートをすることで

なんとか乗り越えて欲しいと思います。


そして、このような専門書、論文を読むことで

大学で学ぶ学問の内容への理解がぐっと深まり、

大学や学部との不一致を避ける効果も生まれます。


何より、自分が何をしたいのか

何を学びたいのか、といった自己理解を

専門書や論文を通して推し進めることができます。

最初は心理学部に進学したいと思っていたけれど、本を読むうちに、社会学部の方が

自分にやりたいことに近いと思い直すなど

実際に今後学ぶ学問の内容を知ることで

大学進学のイメージが深まるのです。


高校生の間に、

大学で学ぶ内容の理解を如何に深められるか。

今後、その重要性が増していくように感じています。


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