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  • 執筆者の写真田中

部活顧問働きすぎ問題の前に、部活顧問の良さとは

更新日:2023年12月1日


部活顧問題に対して

先日こんなニュースが出ていました。

https://www.asahi.com/articles/ASQBC6GZ1QBCTIPE015.html


20代の若手の先生たちが、

部活顧問を強いられることに対して

声を上げた形です。

全国で3例目とのことなので

今後もこういった組合は

増えていくのかもしれません。


私は最初に勤めた高校で2年間部活の顧問を

行いました。

その次の学校では、

部活顧問が最初から割り振られないほど

忙しい学校に勤めた為に

部活顧問をやってはいませんが

土日もよく生徒を引率して

外部の活動に参加していたので


フルタイムで教員をしていた

4年間は休みの日も生徒の引率をする生活を

送っていました。


本当に一生懸命な先生は

土日も朝から晩から部活に従事するので

1週間休みがない生活を送ります。


これが学校と先生、双方の合意の上、

適切な対価が払われた状態で

行われていればよいのですが

現状、断れない雰囲気の元

顧問を強いられる(と感じる)先生たちの

負担は相当のものだと思います。


今回の私が書く内容は、

部活顧問は学校と先生、双方の同意の元

しかるべき対価をもってして

行われるべきだという前提に立ちつつ

今あまり報道されない

「部活顧問の良さ」について

書いてみたいと思います。


最初の学校は通信制高校でしたが

そこでの部活顧問は最高の思い出があります。

というのも、

色々な問題を抱えた生徒達が

大好きなスポーツをきっかけに前に進む姿、

全国大会に向けて互いに励まし合いながら

練習に取り組む姿、

を常に目にすることができたからです。


登場人物やスポーツは違いますが、

スラムダンクやルーキーズのような

世界を見て来た感覚です。


2年間、部活の顧問として

大会や練習のほとんどに帯同しましたが、

生徒たちの授業やHRで見せる姿とは異なる

素に近い姿も見られ

常にその子達の新たな側面に

触れることができます。


ここは良し悪しあるかと思いますが、

そんな風にして部活と関わっていると

一緒に顧問をする先生、

部員の生徒たちがまるで親戚のようにも

思えてきて、

ぐっと踏み込める領域も増えていきます。


そのスポーツは

私としてはほとんど未経験でしたが

部員がそこまで多くなかったので

私も混ぜてもらいながら

毎日生徒と練習をしていました。


中学時代に荒れていて

学校でもしょっちゅう問題を起こし、

普段は先生たちに楯突いてばかりの生徒も

何故かそのスポーツをしている間は

友人のように接することができ、

毎日私もその生徒と練習をして

絆が生まれていく感覚がありました。


そんな荒れていた子が

いつしか部長にまでなって、

試合で周囲の生徒達を励ましたり、

一生懸命スポーツに取り組んだり

する姿を見ると、部活に携われてよかったな

という気持ちになります。


漫画の世界の一部として

その世界を最前列で見させてもらているような

不思議な感覚です。


私は自分が中学高校時代、

部活の強制感が嫌いで

ずっと帰宅部を貫き、一生懸命に取り組む

同級生の気持ちがよくわかりませんでしたが

顧問として携わり、

部活動ってこういう良さがあるんだなぁ

と感じました。


部活も全国色々なものがあり

私が携わらせてもらった部活は、

きっとかなりやりがいに満ちた部類だった

のだと思いますが、

青少年の年代にスポーツに取り組む良さは

必ずあるので、

何かしらの形で部活のようなものは

残ってほしいなと思います。


外部の指導の形も良いでしょうし、

部活顧問をする先生は、

授業数を減らすなどの対策も

講じることできるでしょう。


先生が大変すぎるので

部活がなくなるのではなく、

何か部活を残す方向性を考え、

施策を講ずるのも良いのではないでしょうか。


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