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  • 執筆者の写真田中

通信制高校・サポート校が増えている理由

更新日:2023年12月1日


近年、N校を筆頭に通信制高校や

サポート校の数が増加の一途を辿っています。



参照元:令和2年文部科学省 「高等学校通信教育の現状について


文科省が出している数値からも明らかで

全日・定時制は全国で5000校程度あるのに対し

通信制高校は、平成7年から急増し

93校から令和1年には253校にまで増えています。


経営側から見た魅力


特に近年では、

夕方以降しか稼働できなかった塾の教室を

午前中にサポート校として利用しするところが

増えています。


午前はサポート校、午後は塾と

二毛作的に経営ができるので

収益の確保に繋がりやすいという観点から

好まれる座組の一つかと思います。


家庭の事情や不登校などの理由で

学校を辞めざるを得なかった人たちにとっても


高卒資格を比較的短い時間で

取得することができる為、

今後もこうした座組は一定数まで

広まっていくのではないかと見ています。


専門的な授業を受けられる魅力


他方で、定時制の高校では出来ない

専門的な学びを提供する学校も増えています。

N高校を筆頭に

eスポーツやプログラミング、スポーツ等

自分のやりたいことを中心に学べるのが特徴です。


こうした学校が増える要因の一つとして

通信制では独自カリキュラムを作るのが容易

という理由が挙げられます。


教科書の内容は、家で動画教材を使って学び、

あとは定期的なスクーリングを

スクーリング会場(学校)で受講して

試験を受ければ、単位が取れます。


それらは基本的に生徒個人に任せ

他の時間を全て、特別な授業に変えられるのが

通信制の良さの一つです。


よく、通信制高校はあまり勉強をしないところ

と見られがちですが、

最近は独自カリキュラムによって

専門学校のような専門的な内容や、

留学や語学学習に力を入れる学校が増えているので

そうした認識も次第に変わっていく

のだと思います。


問われる学校の意義


大学に行きたい生徒は

塾で偏差値を上げ、

やりたいことがある生徒は

通信制で専門的な事を学ぶ

あるいは、簡易的に高校卒業資格を取る


このような流れが生まれつつある中

学校はどのようにその存在意義を

保ち続けるべきか。


私は、学校の良さは多くの人間が

リアルに集うところにあると思っています。


教科書の内容を覚えるだけなら、

教えるのが上手い人の動画を見れば良い

という考えが子供たちの中で広まる中


学校では学校でしかできないこと

を自ら再認識し、それらを磨いていく他ない

のではないでしょうか。


それが探究学習や留学か、

あるいは別のものなのか。

定かではありませんが、こうした変化の中で

日本の学校制度全体が

何をすべきかという模索期に入っているのだと思います。


今高校選びを考えている方は、

偏差値や制服、文化祭の印象だけで高校を決めるのではなく

通信制や、サポート校、あるいは海外の高校も

視野に入れ、何を学べるかという観点からも

学校選びを行ってみると良いかと思います。


今は学校自体も多様化してきているので

自分が学びたいことを学ぶ環境を真剣に探せば

きっと見つけることが出来るはずです。



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