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  • 執筆者の写真田中

読む×書く×話すを通して変化する生徒

更新日:2023年12月1日


塾を始めて1年半が経過し、

読む、書く、話すをサイクルとして行う

ことの大切さを改めて実感しています。


現在指導をさせていただいている

生徒がいるのですが、

その生徒とはかれこれ5ヶ月間くらい、

読んだ専門書や論文ついてのエッセイを

書いてもらい、文章指導後に

書いた内容について私と話し合うという

ことを繰り返し行っています。


生徒が読む専門書や論文は、

生徒の興味分野を中心にGoogleスカラーにある

比較的読みやすい論文を私が選んで選んだり、

生徒が主張する考えに近そうな本を

貸したりしています。


はじめは論文・評論調の文体に苦手意識を

抱いていた生徒ですが、

興味のある分野の専門家が語る言葉

には不思議な力があるようで

最近は「こういう本は難しいけどおもしろい」

と言うようになってきています。


また、たまたま学校の国語の授業の

問題演習の時間で

デカルトの「我思う」の話が出てきた際には、

ちょうどその数日前に私と

デカルトの話をしていた為か、

問題文の内容理解が容易になり

はじめて満点を取ることができたそうです。


塾で国語の問題を解かせたことは

一度もないのですが、

論理的な文を読んで書いて話す

サイクルを繰り返す中で純粋な論理的な思考力が

高まっているのでしょう。


そうした効果に加えて最近一番感じるのは、

生徒本人における自己理解が

深まってきている点です。


例えばですが、

私は文章指導後にいつもこんな質問をします。


「ここで君は〜〜について

筆者の言葉を使ってこう書いているけれど、

前回話していた内容とは少し違っているよね。

どちらが君の実際の感覚に近いの?」


すると生徒は指摘されたズレに対して

自分なりの考えを説明してくれますが、

翌週になると変わったりもします。


「先週質問されて、〇〇と答えたけど、

今週考えてみて、やっぱり××なのだと思います。」


そんな風に言ってきた際には

「その理由はどこにあるの?」と聞き、

生徒の思考の変化を彼の言葉によって

更に語ってもらう。


こうした、書いた言葉によって見つかる

思考のズレやあいまいな点を

何度も指摘されて見つめ直すことによって、

生徒自身の中で、

「自分はこの好きなジャンルに対して

こんな風に向き合う人だったのか」

と自己理解が深まっていく。


この変化は、行動にも現れ

今では色々なイベントに足を運び、

そこで出会った人と交流をしながら

将来自分が働く職業までイメージを

持つようになっています。


読む、書く、話すを通して

生徒たちは良い意味でそれまでの自身を

壊しながら、どこかへ進もうとしていく。


そんな変化を一緒に味あわせてもらっている

感覚でいます。


読む、書く、話す

単純なサイクルですが

教養、論理的思考力を培い、

自己理解を促すのには

良いサイクルのように思います。


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