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  • 執筆者の写真田中

学校外の活動を教育に還元する動き

更新日:2023年12月1日


プロボクサーを目指す先生

個人的な話になりますが、

格闘技を再開したいなぁと思っていたところ


つい先日、家の近所に昭和感の強い

面白そうなボクシングジムを発見したので

即入会をし、今は週3回ほどで通っています。


スパーリングもやらせてもらっているのですが

やはり、格闘技、特にボクシングは

肉体を伴う詰将棋のようで楽しい。


そんな中出会ったのが、現役の高校の先生で

今月末にプロ試験を受けるという方でした。


年齢もかなりお若く、

今年から担任も持たれ、更には部活も持っている

とのことなのですが

見る限りかなりハードそうです。


学校とボクシング

それぞれを多少なりとも知っている身からすると

プロになる為に必要な練習量を

学校で担任と部活をこなしながら確保するのは

至難の業だなと感じます。


私の周りでも学校の先生をしながら

ビジネスをはじめたり、資格取得をしたりと

学校以外の活動をする先生は少なくないのですが

ボクシングはその中でもかなりハードな部類の挑戦です。


初めて聞いたときは大変驚きましたが

是非実現してほしいなと応援しています。


フレキシブルとは言えない学校の労働環境


最近では、会社での仕事を週5日行うのではなく

週3日あるいは4日にする代わりに

お給料も60%、80%にする企業が

出てきているそうですが

学校もそうはならないのかなと改めて思いました。


非常勤講師という制度は既にありますが

アルバイトに近く、

生計を立てるには心もとない収入になります。

他のことへの挑戦や経験を子供たちに

還元できるように正規雇用の状態で

それらが実現したらいいなと思います。


生徒の側からしても

先生をしながら、その道で命を懸けて

挑戦する人の話を日常から聞けるのは

その子たちの人生観の形成という観点からも

何らかの刺激があるはずです。


民間からの学校への登用が必要だという議論が

度々起こりますが

私の所感としては、ただ採用試験で雇用し

学校の仕組みに入れ込むだけでは求める好影響は発揮されない気がしています。


というのも、民間から学校に来ても

郷に入れば郷に従えのメカニズムが発動し

大抵の人はそのうちに普通の先生と化してしまうからです。


外からの経験を外部から取り入れるためには

雇用の在り方も変えていき、

例えば週3日は学校で正規雇用として働き、

2日は何か別の仕事なり、

挑戦なりを行う人が働きやすい座組を作る事で

学校はもっと面白く

もっと有意義な場へと変貌していくのではないでしょうか。


個人的な興味や楽しみを

子供たちに生き生きと伝えることのできる

先生が増えてほしいなと思います。

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