総合型選抜入試塾の選び方(前編)


保護者世代にはまだまだ馴染みのない総合型選抜入試。 「ネットで調べてみても今までの入試と何が違うのかよくわからない。」 とお悩みの保護者の方が多く、相談を受けることが度々あります。

今回は、そんな総合型選抜入試の特徴と 塾の選び方について、私の考えを含めて紹介したいと思います。


総合型選抜入試について

簡単に説明すると、志望理由書等のペーパーと、面接・小論文等の対面で合否が決まる入試になります。

数年前まではAO入試という名で知られ 大学によっては、まだAO入試と称しているところもあります。 現在の総合型選抜入試の傾向は以下の通りかと思います。

  1. 志望理由書が専門化(大学のレポート化)

  2. 実績では課外活動が重要視

  3. 学校の成績だけでなく、英検、IELTSなどの学力を示す資格も必要

塾をお探しの方は、おそらく①が特に関わるところなので ①に限って説明すると近年の入試では、

大学の学部で課されるような専門的な力が必要な 文章課題を課す大学が増えてきています。

例えば、駒澤大学の文学部では文学作品を自由に論じる問題が課されます。

参照元:https://think.komazawa-u.ac.jp/admission/list/recommendation_a/

ここで気を付けなくてはならないのは、読書感想文を書かないという事です。 このレポートを審査するのは、大学教授です。 であるならば、書く文章の基準も大学や学会のものになります。

この学会基準で書くというのが受験生にとってはなかなか高いハードルになります。 というのも、近年探究学習が導入されレポートを書く機会が増えていはいても 指導する先生側には、学問的な知見が十分にあるとはいえないからです。 その結果、学校でレポートを書いてきた高校生たちも 学問的な力が身につけられずにいる状況が生まれてしまいます。

そこで、多くの受験生は塾を利用して、

まだまだ馴染みのない総合型選抜入試を突破しようと試みるのですが

そこにも注意が必要です。 どのような塾を選ぶべきかについては、次回後編で詳しく書こうと思いますが まず考えなくてはならないのは、指導者にそのような専門的知識や経験があるかという事です。

指導経験だけを謳う塾は多くありますが 指導者一人一人に果たして本当にその力があるかというと、そうとも言い切れないのが現状です。

  • 大学生に任せきりの塾ではないか

  • 指導者に学術的な文章を書いた経験があるか

  • その経験が十分なものか

などなど、総合型選抜入試ならではの指導者の選ぶ視点が存在します。

気を付けてほしいこと

差し当たりお伝えしたいことは 総合型選抜入試の文章課題は難化・複雑化しているので 大学が公表している募集要項にある文章課題をかなり早い段階から 把握しておくべきだという事です。

ICUなどでは、高校時代に経験したリーダー体験を 事細かに書く課題がありますが、 ボランティアや課外活動の経験を 書かなくてはならない文章課題はかなり増えてきています。 3年生になっていざ文章課題を書こうと思っても そもそも求められている経験をしていなくては そこに書くものは空虚なものになってしまいます。

そのためだけにボランティア経験などをするのは変ですし 個人的に推奨はしませんがどのような課題が課されるかを 前もって知っておくことは大学選びの基準として必要な事かと思います。 大学が、どのような生徒を求めているか。 今年受験を考えている方は、募集条件と共に この文章課題も初めに確認することを強く推奨します。


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