検索
  • 一裕 中嶋

ICU、駒澤大学の過去問から見る総合型選抜入試の論述力とは?

必要とされる論述力

前回、現在の総合型選抜入試では学力の3要素が問われるようになり、それを表現するための論述力が大切だという話をさせていただきました。

その論述力が実際にどのような形で問われているのかを簡単にご紹介できればと思います。


例①ICU(国際基督教大学)の場合



いかがでしょうか。どんな風にでも書けそうで、その実これが大学への出願書類と考えると何を書こうか悩むテーマではありませんか?

私もこれまでICUを受験する生徒の出願書類をいくつも見てきましたが、このテーマは結構難しいです。というのも、テーマ自体が抽象的でエピソード選択に困るものであるのに加え、このテーマ以外の2テーマにICUへの志望理由を問うものが既にあるからです。それぞれが同じエピソードではいけないですし、かと言って全く趣旨の異なるエピソードをいれてもいけない。塩梅がいつも悩ましい。。

毎回このテーマをやるときは生徒とかなりの時間話し合います。方向性が決まってからも、それをどう文章で表現していくか、抽象的なテーマだけに、書き方にまで大変気を使います。

なので、ICUは、①戦略建ての難しさ②抽象的なテーマならではの記述の難しさ、の二つが重なる難易度の高い出願書類になるわけです。


例②駒澤大学文学部英米文学科の場合



こちらは、大学のレポートにありそうな課題です。これも出願書類を出す際に、提出しなくてはならない課題になります。ここで考えなければならないのは、この課題を評価するのは大学の教授なのだから、論文のルールに則った書き方でこの課題を行うべきだということです。

高校の夏休みの宿題で課される読書感想文レベルのものでは通用しません。研究機関である大学に出す課題ですから、引用を使う際には必ず脚注を入れなくてはなりませんし、脚注の書き方のルールも守らなくてはいけません。

それまで論文の体をなす文体や、ルールで文章を書いた経験がほとんどない高校生からすると、ハードルの高い課題です。それに加え、「自由に論じなさい。」という何でもありな課題は、文章を書く経験の乏しい高校生には厳しいものになるのです。

総合型選抜入試で必要な論述力のレベルは高い

総合型選抜入試は一般入試よりはるかに簡単でしょ、とお考えの方も多いとは思いますが、このように年々、出願書類の難易度は上がっています。また、その基準は自然と大学レベルのそれに近づいていますから、これに応える論述力を身に着けるのもまた大変だということが少しでもご理解いただければ幸いです。

37回の閲覧0件のコメント

最新記事

すべて表示