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  • 一裕 中嶋

総合型選抜、おすすめの活動実績



今回は、これまで高校の現場で高校生を見てきて、キャリアに直結する良い経験をさせていただけているのだろうなと、私が勝手に思う団体などを紹介したいと思います。

ここで改めて申し上げておきたいのは、単に大学入試突破を目的として参加するのではなく、是非、自身の進路や将来を真剣に考えることを目的にこうしたプログラムには参加していただきたいということです。

また、おススメする上でですが、私は参加期間が短い体験型のイベントはあまり推奨していません。明確な研究目標等があったうえで、一部の知見を補うために参加するのは良いと思うのですが、やりっぱなしで終わってしまいかねない一日、二日で終わるイベントに関しては、その後のサポートがない限り、教育効果の観点からすると難しいものがあるなと感じているからです。

私が今からご紹介するは、短期・長期とありますが、どちらも永続性があるといいますか、そこでの経験をする生徒を見たうえで、教育効果が非常に高い、と感じたものです。


①タイガーモブ



引用元:https://www.tigermov.com/ 

タイガーモブは、海外インターンシップを行う会社になります。特に、アフリカやアジア地域のインターンシップが盛んで、参加した生徒の話を聞くと、皆目を輝かせながら、自分がどんなことをしたか話をしてくれます。タイガーモブのインターンシップ生受け入れを行っている企業の方ともお話をしたことがあるのですが、途上国でビジネスを行う方達の意志の強さ、楽しそうな雰囲気といったものが、参加する子供たちに色濃く影響を与えるのだなと思ったことがあります。

日本とは異なる途上国特有の空気と、その中で一生懸命に取り組む方達と触れることが何よりの魅力。また、タイガーモブのスタッフのアフターフォローが手厚いところも、やりっぱなしにならない良い点だと思っています。偏差値教育など関係なく、純粋な気持ちで人の成長を後押ししているところが良さです。なので、興味分野が明確でない生徒には、「真剣に生きる人達の感覚に触れさせてもらいなさい」という気持ちで送り出していました。

元々、生徒を通して個人的に大好きだった会社様だったので、現在、運営しているways教育ラボでは、お願いをして提携もさせていただいております。提携しているからおすすめをしているのではなく、大好きだったので提携させてもらい、こうしておすすめする際にも当然挙がってくるという経緯です(笑)

コロナになってからはオンラインでもインターンを行っており、費用もリーズナブルなところもお勧めなポイントです。

②離島などへの国内留学



NewsPicks for Education の越境ラボという教育企画に参加させていただいている関係で、離島や地方に留学している高校生や、その地域にもともといる高校生と話をする機会があり、このような取り組みを知ったのですが、非常におススメです。

引用元:https://www.uzabase.com/jp/news/newspicks-for-education-new-project/

何が良いかと言うと、島や地方に住む人たちの人間性やコミュニティに対する感性が都心にいる子たちに、この上ない好影響を与えうるからです。

どういうことかを説明するために、以前、越境ラボで出会った島に住む生徒の話をしたいと思います。あの時は越境ラボの活動で、海洋ごみについて子供たちと話をしていたのですが、その男子高生の住む地域では、海流の関係で韓国からのゴミが流れてくるそうで、それを見た彼は、「もしかしたら誰か韓国の人たちを悪く思わせたい人が敢えて韓国のゴミを流しているのではないか?」と思ったそうです。

日頃、都内で高校で授業もしている身からしますと、こんな風に考える子がいることに新鮮な驚きを感じました。あまり、共感していただけないかもしれませんが、都内の生徒たちはきっと、こうは感じません。

彼には、まさか韓国の人がゴミをこんなに流すはずがないという思考がまずあり、しかし、現実問題として韓国語で書かれたゴミがある事実に対して、苦心したうえで、韓国を悪く思わそうとする心無い人がわざとこんなことをしたのか?と疑問を抱くに至るのですが、最初の「まさか韓国の人がゴミをこんなに流すはずがない」という発想が、私には新鮮に映ったのです。

話を聞いていくと、彼の住む地域では、家の鍵は閉めず、家に帰ると玄関におそらくお隣さんが置いたと思われる大きな魚などが置かれていたりする環境だそうで、それを聞いて、だからか、と納得しました。

これは総合型選抜入試の指導をして生徒たちと話をする中で感じるのですが、都心にいる子の多くは、あらゆることを利害関係、経済的な観点でとらえようとします。大学、学部選びは就職に有利かという視点で思考し、探究活動は、大学の書類に書けるレベルのものか否かで選ぶ。そうした子たちの多くは、出願書類の指導をする中で、真にやりたいことを問うと、必ず止まってしまう。

行動原理が損得で決まる人間の思考は、他律的ですから、内発的な意思を問われた際に答えにつまるのは当然の事です。

それに対して、島の彼は、損得の原理で生きていない人で、置き書きもなく魚がある日家の玄関に置かれていても、誰からだ?おそらくお隣さんか?と思いながら受け取り、更にはその魚を切り身にして更に再分配する生き方をする人ですから、韓国語で書かれたゴミを前にして躊躇します。

「まさか韓国の人がゴミをこんなに流すはずがない」

韓国語で書かれたゴミを前にして、なおこの発想に至るのがすごいと私は思いました。利害の思考に慣れてしまった人間であれば、この発想はまず湧いてこない。

国内留学に関しては、まだ生徒のビフォーアフターを直接知らないのですが、今のギスギスとした功利的な世界で生きざるを得ない都心の高校生たちが、一年間でもこのような人たちのいる世界で暮らしたら、きっと、大きな変化があるのだろうなと、彼の話を聞きながら思いました。

田舎にユートピアを見ているだけだという批判や指摘もあるかとは思いますが、今までの数か月、オンライン上ではありますが地方の子たちや、彼らをサポートする大人の方々と交流してみて、このプログラムは自身を変容させるほどの経験を積むことのできる良いものだなと思ったので、ご紹介をさせていただきました。

また、海外留学は、費用・安全面でちょっとなぁ~とお思いの方には、私はこの国内留学を強くお勧めします。今後も交流の様子や、生徒たちの成長の様子など私の視点からお伝えできることがあれば、お伝えしていきたいと思います。

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