最新の共通テストから考える作問プロセス


高校では国語科の教員なのですが

今年の国語の共通テストを見ていると

中学入試の問題に似てきているなと感じました。


というのも

共通テストの長文の問題では

二つの異なる筆者の文章が出てきて

更には、その文章に対する

会話文が出てくるのですが


最近の中学入試でも

適性検査という学校が入試に出す独自問題で

似たような構造の文章題を出すのです。


検索すると同様の指摘をする方が何人かいて

おそらく、共通テストの国語は

適性検査を真似て作った可能性がありそうです。

(違っていたらすみません。)


私も似たような問題を作った経験があるのですが

まず異なる筆者の似たようなテーマの文章を探す

というのがすごく大変


中学生向けの本を何十冊と読んで

「あー、これもだめだ」

と何度もくじけそうになりながら

半年かけて作った記憶があります。


文章一つだけで作るベーシックな問題の場合

文章決定後に選択肢や記述の指示内容を考える

という順番で作れるのですが


この二つの文章を使う問題の場合

文章を選ぶ段階である程度問題を作りながら

選ばないといけないので

通常の問題に比べて労力が何十倍とかかります。


だからこそですが、二つの文章を読んでいると

内容の一致点が必ずあるので

そこは必ず問題として問われることになります。


そのあたりを意識するだけで

正答率はだいぶ変わると思います。


今回の共通テストを見ていて

過去の作問をしていた頃を思い出すとともに

共通テストによって問われるようになった

「思考力」

これを問う問題はどうしても対話形式問題

になるのだなと思いました。


いっそのこと、全て論述にしてしまえばよいのに

とも思いますが、点数を明確に出すためには

このあたりが限界なのかもしれません。