探求教育に必要とされる研究の心得

高校でレポート課題を採点していて思うのは
近頃どれだけ「探究」という言葉が広まり
各学校が探究に力を入れるようになっても
レポートの書き方や調べ方を理解しないまま
やみくもに書く生徒が多いことです。
一応、引用の仕方を生徒たちには
レポート課題を出す前に伝えるのですが
軽く触れるだけでは習得が難しいようで
先日は、授業一コマ使って
どのように引用しないといけないのか
作法的なことを生徒たちに伝えました。
2022年4月から探究が
全国の学校でスタートしますが恐らく、
引用の仕方を含めた所謂「研究倫理」が
問題となってくるのかなと予想しています。
本当につまらない話ですが
大学生のレポートでもあるネット記事の丸パクリ
をどれだけなくさせるかが、
課題になっていくのでしょう。
こうした状況を予見してか
一般財団法人公正研究推進協会
https://www.aprin.or.jp/e-learning/rse
という財団法人が
中学生向けの研究倫理の授業を行っています。
研究の進め方、生き物の扱い方、
責任やルールを学べるということで
私も注目しています。
大学の先生がこうして中学、高校生に対して
「研究とは何か」という
根本的な部分を教えてくださるのは
ありがたいことですし、このような機会が
今後の探究教育のスタンダードになると良いなと思います。