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執筆者の写真田中

ビデオ通話をしながら勉強する子供たち

更新日:2023年12月1日


塾を始めるにあたりインスタグラムを

使い始めたのですが そこで一番驚いたのが

インスタで勉強アカウントを作り

インスタライブ機能を使って


お互いに勉強する様を見せ合う

子供たちが多いことでした。


少しだけお邪魔させてもらうと

皆、手元の様子だけが映るようにカメラをセットし 言わば互いが互いを監視し合う機構を

作って勉強しています。


なるほど、誰かに見られた環境で

勉強を行うのは

プロのスポーツ選手がトレーナーを雇い

甘えないように活を入れたもらいながら

トレーニング効率を高めるのに似て

効果が高いのかもしれません。


一方、学校でも同様のことが起こっています

テスト期間になるとクラスメート同士が

ライン通話やインスタライブを使って

お喋りしながら勉強をするというスタイルです。


私が高校で担任をしていた頃も

保護者の方から

「四六時中友達とライン通話をしていて、勉強してるんだか、お喋りしてるんだかわからない。注意すると、勉強を皆でしてるんだと反論される。」

などといったお悩みの言葉が

よく聞かれました。


そういった現状もあり私は生徒達には

「勉強は自分一人で乗り越える力を

身につけるためにも

なるべく一人で取り組むのが良い」と

話すようにしていました。


生徒達は苦い顔をしていましたが

子供達からすれば理解した人から教わる方が捗る

という言い分なのでしょう。


確かに、理解した人から何かを教わる方が

効率よく物事を進められることは

多いと思います。

(塾もそのためにあります。)


しかし、自分一人で考える時間も大事

だということをわかってほしいと思って私は接していました。


今、総合型選抜入試などで進路指導を行うと

自分が何をしたいのかが分からない

という生徒が結構な数います。


興味分野を聞きいても

「ファッションが好きといえば好きだが、

大学で学ぶほどではない。」

などといった解答を聞くことが多い。


例えるなら

結婚相談所に来ているのに

結婚したい相手のタイプが分からないような状態です。


そういう生徒には

まず色んな大学や仕事内容を調べさせたり

オンラインでできるインターンなどに

参加してもらったりして


そこで自分が何を感じたのか

一つ一つ言語化しながら問い直していくのですが


インスタなどで他者の動向にばかり見て

自分自身を見れていない子に

その傾向が強いと感じます。


なので、

インスタやオンライン通話に熱中する生徒には

どうしても不安を抱いてしまいます。


もちろん、インスタなどのSNSを

うまく使っている子どもたちも沢山いますし

そこで自分を見つける子もいます。

何でも物は使い方次第です。


ただ、うまく使えず

依存傾向にある子が増えていると感じるので

そこには何かアクションを起こし続けるべきなのだと思います。


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